エピペンを処方してもらいました。
2015年産まれの我が家の娘にはピーナッツアレルギーがあります。
わずか0.2gほどのピーナッツを摂取しただけでもアレルギー症状が出てしまうため、先日、エピペン(アナフィラキシー補助治療剤)を処方してもらってきました。
この記事では、エピペンの使い方や副作用などについて詳しくまとめています。
アレルギー反応は大人になってから急に出ることもあります。
症状によっては命にかかわることもあるので、ぜひ、読んでいただければ幸いです。
エピペンとは
エピペンとは食物アレルギーなどで強い症状が出た時に使用する【注射薬】のことです。
アレルギーの症状に対して内服薬を使用した場合は効果が出るまでに最低でも30分。
エピペンなら効果が出るまでに約5分だそうです。
しかし、あくまでも症状の進行を一時的に緩和する【補助治療剤】なので、症状の根本的な治療はできません。
エピペンの効果が持続するのも20分ほどです。
なので、エピペンを使用したあとは直ちに救急車を呼んで医師の診察を受ける必要があります。
エピペンを使う時の条件
アレルギーの症状は大きく4つに分かれます。
- 皮膚症状:じんましん・発赤など
- 呼吸器症状:咳・喘鳴・呼吸苦など
- 消化器症状:腹痛・嘔吐・下痢など
- 循環器症状:手足が冷たい・顔色が悪い・意識がもうろうとしている・脈がふれにくいなど
④循環器症状は命にかかわる可能性が大きいので注意するポイントです。
この4つの症状の中で私が小児科の先生に教えていただいたエピペンを使う時の条件は
- ①から③の症状の中で2つ以上症状が出ていて、そのうち1つの症状が強い場合
- ④に該当する症状が1つでも出ている場合
です。
例えば
- ①じんましんは少しだけど③嘔吐を3回以上繰り返している
- ③嘔吐は1回だけだけど②呼吸がゼイゼイして苦しそう
といった場合に使用します。
④循環器症状は命にかかわる可能性があるので、たった1つでも該当すれば使用します。
でも、②の呼吸器症状は風邪の可能性もあるし、③の消化器症状は胃腸炎の可能性もあるし、エピペンを使ったほうが良いのか迷う時がありますよね。
そんな時は
迷ったら使ってください
だそうです。
アレルギーの症状はあっという間に重症化します。
迷っているうちにどんどん症状がすすんで危険な状態になる可能性があります。
なので、迷った場合は使ってしまうのが良いそうです。
では、エピペンを使ってみたもののアレルギーの症状ではなかったという場合、副作用などはどうなるのでしょうか?
エピペンの副作用
エピペンの副作用には
- 頭痛
- 動悸
- 発汗
- めまい
などの症状があらわれる場合があります。
しかし、エピペンの効果が持続するのは約20分間です。
エピペンの効果が消失するとともに副作用も治まってくるそうです。
なので、アレルギー症状で命の危険にさらされることを考えれば、間違って使ってしまっても全然OKらしいです。
エピペンの成分も体内で作られる「アドレナリン」なので、人体に悪影響もありません。
エピペンの使い方の手順
エピペンの入った箱を開けると
「本物のエピペン」と「練習用のエピペン」が入っています。
練習用のエピペンが入っているのは、緊急時に備えて日ごろからエピペンを使う練習をしておくためです。
それでは、
練習用のエピペンには針と薬液は入っていません。
オレンジ色の部分を下にして画像のようにしっかり握ります。
出来るだけ下のほうを持つと使いやすいそうです。
必ず利き手で持ってください。
エピペンには画像のような安全キャップがあります。
利き手でエピペンをしっかり握ったまま、逆の手で安全キャップを外します。
安全キャップを外したあとは軽い衝撃でも「針」が出てしまうので注意が必要です。
利き手でエピペンを握ったまま、カチッと音がなるまでオレンジ色の部分を太ももの外側に押し当てます。
カチッと音がなると注射針が出てきて体内に薬液が流れます。
このまま数秒待ちます。
エピペンを使用すると画像のようにオレンジ色の部分が伸びた状態になります。
針はオレンジ色の部分の中に収納されるようです。
このままケースに戻して病院に持参します。
エピペンの効果が持続するのは約20分間です。
直ちに【119】に電話をして救急車を呼びましょう。
エピペンには画像のようなシールが付属されています。
緊急の時に慌てなくても良いように、自宅の住所や病院の情報を記載してエピペンのケースに貼付しておきます。
画像は練習用のエピペンなので針はついていませんが、やはり、実物は注射と同じくらい痛みもあるそうです。
エピペンを使う時の注意点
使用期限がある
エピペンには使用期限があります。
上の画像のように箱の側面に記載されていますので、必ず確認し使用期限までに新しいエピペンを処方してもらうようにしましょう。
小さい子供は暴れる可能性がある
エピペンを子供に使用する時は【暴れる】可能性があります。
小児科の先生のお話しでは、暴れて針がうまく刺さらずに縫わなければいけないような大怪我をした子もいたそうです。
エピペンを使用する時は子供をしっかり固定するようにしましょう。
出来れば服は脱がせて使用
エピペンを使用するときは服の上からでもOKとされています。
しかし、縫い目の上や布が重なり合う部分などは針がうまく刺さらない可能性があります。
大人が自分に使用する場合は大丈夫だと思いますが、小さい子供に使用する時は服を脱がせて使用したほうが確実です。
必ず太ももの外側に使用する
エピペンを使用する時は必ず太ももの外側と決まっています。
理由は筋肉に打つことで薬液が素早く体内を循環してくれることと、太ももの外側には危険な血管や神経が少ないためです。
その他の部位には絶対に使用しないようにしましょう。
エピペンは保育園や学校でも必要
アレルギーの症状はいつどこで起こるか分からないので、
エピペンは
- 自宅にいてる時はすぐに取り出せるところ
- 外出の時は持ち歩く
ことになります。
なので、エピペンを使用するのが小さい子供の場合は保育園や学校でも常備しておく必要があります。
うちの娘が通っている保育園では医師の証明書とともにエピペンを預けることになっています。
アレルギーの症状は本当に怖いので、できることならこのままエピペンを使うようなことが起こらずに、ピーナッツアレルギーを克服できればと願っています。
長くなりましたが、最後まで呼んでくださり、ありがとうございました。
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