ヒトメタニューモウイルスって何なの!?
さてさて、今までに何度も気管支炎に罹り、我が家ではすっかりお騒がせな存在になってしまった第2子の息子。
生後9ヶ月の時には『ヒトメタニューモウイルス』に感染し、息子の人生で3回目4回目となる入院を経験しました。
そうなんです。
ヒトメタニューモウイルスって、けっこう怖いウイルスなのにあまり知られていないんです。
今回は息子が入院してしまった経験も含めて、ヒトメタニューモウイルスについて詳しくまとめてみました。
ぜひ、読んでみてくださいね!
ヒトメタニューモウイルス
こんなウイルスです
ヒトメタニューモウイルスは気管支炎や肺炎など呼吸器感染症を引き起こすウイルスです。
免疫のある大人が感染した場合は軽症ですむことがほとんどですが、乳幼児が感染した場合は重症化するおそれがあります。
また、1度感染しても十分な免疫がつかないので何度も感染するおそれがあり、予防接種などで予防することも出来ません。
こんな症状が出ます
ヒトメタニューモウイルスに感染すると、
- 咳
- 鼻水
- 発熱
といった風邪症状が現れ、悪化すると
- ゼイゼイと喘鳴が聞こえたり
- 呼吸困難
などの症状が現れます。
rsウイルスのそっくりさん
よく似た症状が現れるウイルスにrsウイルスがあります。
rsウイルスはご存知の方が多いですよね。
ヒトメタニューモウイルスは、rsウイルスが冬に流行しやすいのに対して、春先に流行しやすいのが特長です。
どうやって調べるの?
ヒトメタニューモウイルスに感染しているかどうかは鼻の粘膜を綿棒で拭って調べます。
でも、私の経験からするとヒトメタニューモウイルスに感染しているかどうかを調べてくれる病院は少ないのでは?と思います。
第1子の娘は今までに調べてもらったことが無く、息子も呼吸器専門の病院で今回初めて調べてもらいました。
こんな治療をします
残念ながら、ヒトメタニューモウイルスに効く特効薬はありません。
水分をしっかり摂って各症状に対する対処療法を行います。
- 鼻水の吸引
- 解熱剤の投与
- 酸素吸入
などです。
また、ヒトメタニューモウイルスに感染すると、同時に細菌に感染することがあります。
細菌に感染したときは抗菌薬が必要になります。
お薬の服用を嫌がる子供さんには下記の記事もおすすめです。
息子の入院生活
息子の症状
息子の症状は鼻水から始まりました。
透明のサラサラの鼻水がひっきりなしに出て、次の日には咳が出始めて熱も上がってきました。
息子は生後1ヶ月の時にrsウイルスに感染して、その影響で気管支が過敏になっています。
なので、咳が出始めた時、ヤバいなと思いました。
息子が呼吸をするたびにゼイゼイと喘鳴が聞こえ始め、呼吸が辛そうになってきました。
発熱も38度をこえています。
緊急で受診する時の目安は
- 苦しそうに肩で息をしている
- 呼吸数が多い(赤ちゃんの呼吸数の平均は1分間に30~40回)
- 胸元や脇腹がベコベコと凹む陥没呼吸になっている
などです。
息子は陥没呼吸にはなっていませんでしたが、呼吸が早くぐったりとしんどそうでした。
そして、お世話になっている呼吸器の病院で診てもらったところ、酸素吸入が必要だと診断され、入院となりました。
入院中の治療
入院中は主に次のような治療をうけました。
- 酸素吸入
- 鼻水の吸引
- 去痰剤の服用
- 点滴
赤ちゃんや小さい子供は鼻をかんだり痰を吐き出すことが出来ません。
鼻水や痰が増えると呼吸がしんどくなるし、鼻水が喉に流れて咳も酷くなります。
なので、鼻に細い管を通して鼻水を吸引し、酸素マスクなどで呼吸のサポートをしてあげます。
発熱は39度をこえる日もありましたが解熱剤は使いませんでした。
3日目くらいから自然に解熱してきたと思います。
そして、7日目くらいから酸素の数値が安定し、睡眠中も下がらないことを確認してから9日目に退院となりました。
退院して7日後に再入院
退院してから5日目くらいに、また鼻水と咳が出始めて呼吸が辛そうになってきました。
睡眠中に酸素が低下してしまうことはとても危険です。
何度も入院するのは大変ですが、入院は避けられませんでした。
そして、前回の入院の時と同じような治療をしました。
しかし、今回はいくら鼻水の吸引をしてもなかなか痰の量が減りません。
睡眠中も酸素マスク無しでは酸素がすぐに低下します。
そこで、気管支の状態を確認するためにCTを撮ることになりました。
片方の気管支が細い?
CTは眠剤を服用して息子が寝ている間に撮影しました。
酸素が低下する原因として考えられるのは
- 気管支に痰が詰まっている
- 気管支の形状に問題がある
などです。
撮影されたCTの画像を見せてもらったところ、所々に小さくて白いものが見え、確かに痰がありそうな気配があります。
ヒトメタニューモウイルスに感染してから、おそらく細菌にも感染してしまったのでしょう。
細菌に感染している限り、痰は減らないようです。
抗菌薬を服用して治療することになりました。
しかし、それよりも気になるのは気管支の形状です。
少しですが片方の気管支が細く見えます。
今まで、生後1ヶ月でrsウイルスに感染してしまったために気管支が過敏になっていると思っていました。
でも、気管支が細く見えるのなら、原因は他にあるのかも知れません。
これについては、別の専門の病院で精密検査を受けることになりました。
とりあえずのところは、抗菌薬のお陰で痰の量が減り、入院してから13日目にようやく退院することが出来ました。
やれやれです。
今回は私も息子の風邪がうつり、高熱が出てしまったので、入院の付き添いがかなりキツかったです。
精密検査の結果については下記の記事に更新しました。
よろしければご覧ください。
生後11ヶ月。2泊3日の入院で気管支の精密検査を受けてきました。
それでは、今日も読んでくださり、ありがとうございました!