福さん式
妊娠を希望される女性の方は、1度くらいは聞かれたことがあるかも知れません。
排卵日や妊娠の可能性を自分で確かめることが出来る『福さん式』という方法。
私自身も第1子第2子どちらの時も、妊活中は大変お世話になりました。
この記事では
- 福さん式のやり方の手順
- 排卵日の調べ方
- 妊娠の可能性がわかるのか
などについて詳しくまとめています。
福さん式を試してみるには少し抵抗があるかも知れませんが、基礎体温や排卵検査薬と並行すると、妊娠しやすいタイミングがより分かりやすくなると思います。
知識として知っておくだけでも良いと思いますので、ぜひ読んでみてください!
福さん式って何?
福さん式とは、元助産師の【福さん】という方が不妊相談のためにwebサイトを立ち上げられたのが始まりです。
もう更新されていませんが、福さんのwebサイトは下記になります。
立ち上げられたのが2002年と今から10年以上も前になるので、ブラウザによっては文字化けして見れないかも知れません。
福さんのサイトは【夫婦ともに不妊治療の必要が無く、病院でもいろいろ試したけれど妊娠しない】という方に向けられたもので、福さんが個別に相談を受けてアドバイスされた記録が残されています。
なので、福さん式という具体的な方法が記載されているサイトではありません。
福さんのサイトを見た大勢の人たちによって、福さんのアドバイスがピックアップして広められ【福さん式】という方法が徐々に出来上がっていったようです。
では、福さん式とは具体的にどんな方法で排卵日や妊娠の可能性を調べるのでしょうか?
福さん式のやり方の手順
福さん式は
- 頸管粘液(おりもの)
- 子宮口の状態
を確かめて、排卵日や妊娠の可能性を調べます。
調べる方法は、少し驚かれるかも知れませんが、自分の指を膣の中にいれて直接子宮口に触れ、子宮口の状態と頸管粘液を調べます。
図で説明すると下記のようになります。
赤の楕円で囲んだ部分が子宮口で、この部分に直接触れて確かめるということですね。
私も最初はかなり抵抗がありましたが、少しずつ試してみることによって排卵日が分かり、妊娠しやすいタイミングがとてもよく分かるようになりました。
福さん式の排卵日の状態
それでは、排卵日の子宮口と頸管粘液の状態から説明していきますね。
まず、生理が終わってすぐの子宮口の状態はしっかり閉じていて、位置も上のほうに上がっています。
膣から指を入れて子宮口に触れようとしても届きにくいと感じるかも知れません。
それが、排卵日の1週間くらい前になると、だんだんと下のほうへ下がってきて、子宮口も柔らかくなり少しずつ開いてきます。
そして、排卵日の4・5日前になると透明の伸びる頸管粘液(おりもの)が増えてきて、排卵日の2・3日前に分泌量がピークになります。
この時は子宮口も精子を受け入れやすいように、しっかりと開いています。
この時が妊娠しやすいタイミングですね!
福さんのサイトによると、妊娠する可能性が高いのは排卵日の4日前からで、排卵日の2・3日前が最も高く、排卵日の前日で50%、排卵当日だと妊娠する可能性はほとんどないと書かれています。
私が実際に福さん式で確かめた時も、排卵前の状態はとても分かりやすかったです。
特に排卵日の2・3日前は、膣に指を入れてすぐに分かるくらい、全体的にもっちりと柔らかく潤っているような感じで、子宮口もすぐに触れられるくらい近い位置にありました。
もちろん、頸管粘液もたくさん分泌されているのがよく分かりましたし、子宮口も指が入るんじゃないかと思うくらい柔らかく開いていました。
そして、排卵日の1日前になると頸管粘液は減少し始め、排卵当日には更に減少し、全体的にもっちりとした感じもあまり感じられなくなりました。
子宮口も少しは開いていましたが、排卵日の2・3日前に比べると、閉じかけ?という感じで少し硬くなっています。
そして、排卵後になると、子宮口が閉じて全体的にもっちりとした感じも無くなります。
頸管粘液も白っぽいペタッとした性質に変化するので、排卵済みであることがよく分かりました。
おそらく、この状態の時にはもう妊娠する可能性は無いと思います。
私は第2子を妊活中の時、排卵検査薬がくっきり陽性になった当日に排卵しているようだったので、排卵検査薬が陽性になっていなくても、頸管粘液と子宮口の状態を優先して夫婦生活のタイミングをとりました。
結果、排卵検査薬がくっきり陽性になる前日と前々日のタイミングで男の子を授かることが出来ました!おそらく排卵日の2日前と前日だったのだと思います。
もし、排卵検査薬の陽性のタイミングで妊娠しない時は、頸管粘液と子宮口の状態を優先してタイミングをとると妊娠する可能性があるかも知れません。
★排卵検査薬についてはこちらをご覧ください。
排卵検査薬の使い方のコツ。陽性反応のタイミングでは遅い?【実体験】
福さん式で妊娠の可能性が分かる?
次は妊娠の可能性が分かるのか?というところですが、結論から言うと、早期妊娠検査薬で調べる方法が1番早くて確実です。
私は福さんのサイトをかなり読み込んだのですが、生理予定日より前に、子宮口や頸管粘液の状態で妊娠の可能性を判断出来るという記載はどこにも見当たりませんでした。
それどころか、高温期7日目あたりの子宮口の状態から、妊娠の可能性があるかどうかを福さんに質問されている方がおられて、その時の福さんの回答が「まだこのような早い時期には判断出来ません」というような内容だったんです。
福さんがサイトを立ち上げられたのが2002年。
おそらくこの頃は、早期妊娠検査薬なんて普及していませんでした。
市販の妊娠検査薬で検査出来るのが生理予定日を1週間過ぎてから。
病院のエコーで妊娠の確認を出来るのが生理予定日を2週間過ぎてから。
もしかしたら福さんは、この『生理が遅れているけどまだ何も検査出来ない』という期間に、自分で子宮口の状態を確認して妊娠の可能性を調べる方法を、誰かにアドバイスされていたのかも知れません。
それが早期妊娠検査薬が普及した今、『高温期に入ってからの子宮口や頸管粘液の状態で妊娠の可能性を調べられる』と、すり替わってしまったのかなと個人的には思っています。
だから、私は福さん式で排卵済みが確認出来たあとは、子宮口や頸管粘液の状態はほとんど確認していません。
どうしても妊娠の可能性を早く調べたい場合は、早期妊娠検査薬を使って高温期9日目あたりからフライングをするのが良いのかなと思います。
私は妊娠超初期症状らしきものが分かりやすかったので、第1子を妊娠した時は、高温期7日目からフライングしていました。
このお話しは、また機会がある時に更新したいと思います。
それでは、今日も読んでくださり、ありがとうございました。