つわりって治療できるの?
つわりって本当に本当にしんどいですよね。
つわりは精神的に負担がかかると悪化する可能性があります。
つわりで「しんどい」と思ったら、1人で抱え込まずに産婦人科で相談してみましょう。
「つわり」そのものを治す根本的な治療は残念ながらありませんが、食事療法や点滴などで症状を緩和することができます。
この記事は
- つわりの治療方法や効果
- つわりの治療にかかる費用
- 赤ちゃんに与える影響
などについて詳しく解説しています。
少しでも参考になれば幸いです。
ぜひ読んでみてください。
つわりで病院を受診する時の目安
つわりで病院を受診する時の目安はしんどくて助けてほしい時が基本です。
つわりは我慢しすぎると症状が悪化する可能性があります。
なるべく早めに産婦人科に相談して、治療してもらうようにしましょう。
また、
- 何も食べることができない
- 水分摂取すらできない
- 1日の排尿の回数が極端に減った
- 1日に何度も嘔吐する
など、強い症状があった時は迷わず受診しましょう。
脱水症状をおこす可能性があります。
つわりの診断
尿中ケトン体
つわりの症状の強さは、尿検査で【尿中ケトン体】を調べることによって診断されます。
尿中ケトン体は、体に蓄えられた脂肪がエネルギーに変えられる時に過剰に分泌されます。
「飢餓」の状態ですね。
尿中ケトン体が陽性になった時は「妊娠悪阻」という病名がつけられるので、治療には保険が効くようになります。
体重測定
また、尿中ケトン体以外にも体重測定によって診断されることもあります。
妊娠前の体重と比べて、5%以上減少している場合も重症と診断されます。
つわりの治療方法
最初にも書きましたが「つわり」そのものを治す根本的な治療はありません。
つわりの治療の目的は「水分補給」と「栄養補給」が基本になります。
食事療法
つわりの症状が軽度の場合は、食べ方や水分の摂り方を指導する「食事療法」が行われます。
軽症の場合は食事療法で症状が軽くなる可能性が十分にあります。
産婦人科で相談してみましょう。
私がつわりを経験した時に「食べやすかった食べ物や飲み物」は下記の記事で紹介しています。
よろしければご覧ください。
点滴療法
脱水症状の可能性がある時は「点滴療法」で電解質などの水分補給が行われます。
必要に応じて
- 糖分
- ビタミン
の補給も行われます。
1回の点滴にかかる時間は約2時間です。
また、嘔吐が酷い場合は
- 吐き気止め
が処方されることもありますが、つわりに吐き気止めは効かないと思っておいた方が良いです。
ただし、脱水の症状は改善されるので点滴後に体が楽になった!という人も多々おられます。
また、点滴療法は早めの方が効果があるという説もあるので
- 食事量や水分摂取量が減ってきた
- 1日の尿の回数や量が減ってきた
と感じる時は早めに産婦人科で相談してみましょう。
入院加療
症状が重症の場合は「入院」になります。
入院中の治療も「水分補給」と「栄養補給」が基本です。
入院する期間は
- 短い人で1週間程度
- 長い人で2・3ヶ月
を目安にしておくと良いと思います。
入院すると家事や仕事から解放されるため、意外と早く回復した!という人もおられるようです。
可能なら、入院してゆっくり休養するのもひとつの方法ですね。
つわりの治療にかかる費用
妊婦検診は保険が効かないから心配になりますよね。
でも安心してください。
つわりの診断の項目でも少し説明しましたが、つわりが重症の場合は【妊娠悪阻】という病名がつけられるため、保険証が使えるようになります。
点滴にかかる費用
点滴に使われる薬剤によって差が出てきますが、1回の点滴にかかる費用は約1000円ほどです。
点滴に通院する目安は1週間に1~2回なので、1ヶ月間通院したとしても、かかる費用は1万円以下です。
入院にかかる費用
入院にかかる費用も治療内容や個室の使用の有無などによって大きく変わってきます。
私が以前に働いていた産婦人科では、大部屋の利用で1日約1万円くらいの費用がかかりました。
個室を使用した場合は、この料金に個室料金が追加されます。
高額療養費
高額療養費とは、医療費の自己負担額を超えた時に払い戻しが受けられる制度です。
自己負担額は所得によって決められており、1ヶ月ごとの計算になります。
つわりが重症で長期入院になった時などは加入している保険者に申請しましょう。
高額療養費で申請できる医療費は保険分だけです。個室料金などの自費分は申請できないので注意が必要です。
つわりの治療が赤ちゃんに与える影響
つわりが始まる頃のお腹の赤ちゃんは、心臓や脳など重要な臓器が急成長している時期です。
基本的には薬物使用は避けられます。
吐き気止めを処方される際も「漢方薬」や赤ちゃんへの影響が極めて少ない薬剤が使用されます。
おわりに
つわりって経験した人にしか分からないと思いますが、本当にしんどいですよね。
でも絶対に終わりがきます。
つわりでしんどい時は、無理をせず出来る限りゆっくり過ごすようにしましょう。
つわりが終われば楽しいマタニティライフが待っていますよ。
つわりに関する他の記事は下記になります。
よろしければご覧ください。
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。