葉酸にはいつから気をつければ良いの?
多くの産婦人科で、妊活中の方や妊娠初期の妊婦さんに【葉酸】の摂取がすすめられるようになりました。
葉酸は妊活中・妊娠初期に欠かせない栄養素のひとつですが、どのような役割があって、いつからいつまで必要なのでしょうか?
この記事では、私の妊活中からの経験を含めて葉酸について詳しくまとめてみました。
元気な赤ちゃんを迎えるためにも
- 妊活中の方
- 妊娠初期の方
- 妊活を始める予定の方
上記にあてはまる方にはぜひ読んでいただけると嬉しいです。
葉酸とはどんなもの?
まずは葉酸について少しまとめてみました。
どんな栄養素なのでしょうか。
どんな栄養素?どんな働きをするの?
葉酸は水溶性のビタミンのひとつで、ビタミンB群に属しています。
葉酸は
- 赤血球の生産を助ける
- たんぱく質や細胞をつくる
- DNAやRNAなど核酸の合成を助ける
など、とても重要な働きをしています。
葉酸が不足すると
- 貧血をおこしやすくなる
- 細胞を作る働きが低下
- 粘膜を保護する力が弱くなる
などの症状が起こります。
どんな食べ物に含まれているの?1日の必要量は?
葉酸は
- 豆類
- きのこ類
- 緑黄色野菜
- レバー
など、広く様々な食材に含まれています。
1日の推奨量は成人の男女共に240㎍です。
この推奨量は、バランスの良い食生活を心がけておれば不足することはあまりないと言われています。
しかし、厚生労働省が推奨する妊娠中の1日の摂取量は400㎍で上限が1000㎍です。
葉酸は水溶性のため、大量に摂取しても体内に蓄積することはできません。
日常的な摂取が必要になります。
妊娠中は『つわり』などで十分に食事が摂れない可能性も十分にあります。
そこで、おすすめされるのが葉酸サプリです。
葉酸と妊娠の関係性
では、葉酸を摂取することによって、赤ちゃんへの影響はどのようなものがあるのでしょうか。
妊活中・妊娠初期の葉酸の役割
葉酸には
- 子宮内膜を厚くフカフカにする働き
- 胎児の脳や脊髄のもととなる『神経管』と呼ばれる部分を形成する働き
があると言われています。
受精卵は分裂を繰り返して子宮内膜に着床し、妊娠が成立します。
子宮内膜が薄くても妊娠・出産をされた方はおられますが、
子宮内膜が厚くてフカフカな方が受精卵が着床しやすく妊娠につながりやすい
と一般的には言われています。
また妊娠が成立したあとも、葉酸は胎児の脳や脊髄のもととなる『神経管』と呼ばれる部分を形成を助けてくれます。
この時に葉酸が不足してしまうと
神経管がうまく形成されず、二分脊椎などの神経管閉鎖障害を発症
してしまう恐れがあります。
神経管閉鎖障害は、流産・死産の確率が高くなったり、無脳症の原因にもなると言われています。
いつからどれくらい必要?
葉酸は妊娠する前から必要と言われています。
精子と卵子は受精した直後から、すごいスピードで分裂を繰り返し、さまざまな器官をどんどん形成していきます。
この時に葉酸が不足してしまうと神経管閉鎖障害の発症リスクが高まるので、妊娠した時点で葉酸が十分に足りている必要があります。
厚生労働省が推奨する妊娠中の葉酸の摂取量は1日400㎍で上限が1000㎍です。
妊娠していない時に比べると約2倍の葉酸が必要なことになります。
これだけの量を食べ物から摂取しようとすると、すごい量になってしまいます。
私がお産でお世話になった産婦人科では、妊娠の1ヶ月前から妊娠20週頃まで葉酸サプリの服用がすすめられていました。
おすすめの葉酸サプリ3選
葉酸サプリの種類はたくさんあるので、おすすめの葉酸サプリを3選に絞ってみました!
ぜひ、ご自身に合ったものを見つけていただければ嬉しいです。
ベルタ葉酸サプリ
こちらは葉酸サプリの王道とも言えるでしょうか?
自然由来の成分や無添加などにこだわって作られています。
少しお値段は高いですが、ベルタ葉酸サプリには鉄分やカルシウムも含まれているので総合的にはお得です。
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ショウガ葉酸
・ 【ショウガ葉酸】
こちらは冷え性の方におすすめの葉酸サプリです。
摂取量も1粒と続けやすく、温活と妊活が一緒にできる葉酸サプリです。
定期購入の縛りがなく、初回割り引きキャンペーンなども実施されています。
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ビーンスターク・マムの毎日葉酸+鉄
ビーンスターク・マムの毎日葉酸+鉄はチュアブルタイプなので、錠剤が苦手な方におすすめです。
お値段もお安く、1日1粒を摂取すればOK。
ほんのりレモン味なので、つわりが酷い時でも続けやすいです。
男性にも葉酸はおすすめ?
妊活中の男性も(妊活というと女性のイメージがありますが)ぜひ、積極的に葉酸を摂取してほしいです。
どんな健康な男性でも、約1~4%の精子に染色体異常があります。
しかし、葉酸をしっかり摂取することによって、精子の染色体異常の数を減らすことが出来るそうです。
染色体異常の精子が減るということは、健全な精子が増え、それだけ妊娠に繋がりやすくなります。
私は以前に約4年間ほど産婦人科で働いていました。
年間で約1000件のお産がある産婦人科です。
その約4年間の中で、流産や死産には数え切れないくらい出会いましたし、お腹の赤ちゃんが無脳症であることが分かって、妊娠の継続を諦めた方にも2名ほど出会っています。
流産・死産・無脳症の原因は様々で、葉酸を摂取しておればすべてのリスクが軽減出来るかと言えばそうではないです。
でも、葉酸を摂取することによってリスクを少しでも減らすことが出来るのなら、ぜひ夫婦でしっかりと葉酸を摂取してほしいなと思います。
それでは最後までお読みくださり、ありがとうございました。