rsウイルスをご存知でしょうか?
冬から春先にかけて流行しやすいと言われるrsウイルス。
我が家の娘は1歳3ヶ月の時と2歳7ヶ月の時に感染し、息子はなんと生後1ヶ月半の時に感染してしまいました。
1歳を迎えるまでにrsウイルスに感染すると、インフルエンザよりも危険だと言われることもあり、かなり厄介なウイルスです。
今回は我が家での経験も含めて、rsウイルスについて詳しくまとめてみました。
赤ちゃんのおられるご家庭の方や、これからご出産される方などに読んでいただけると嬉しいです。
rsウイルスとは
rsウイルスってどんなウイルス?
rsウイルスは鼻水や咳などの風邪症状を引き起こすウイルスで、2歳までにほとんどの子供が感染すると言われています。
感染力が強く、ウイルスが付着したおもちゃやタオル、ドアノブなどを介して感染します。
一度感染しても一生涯の免疫が得られるわけではないため、何度も感染する可能性があります。
rsウイルスに感染した時の症状
rsウイルスに感染すると、約4日間の潜伏期間を経て症状が現れます。
最初は鼻水や喉の痛みから始まり、2~3日後に咳が出始めます。
大人が感染した場合は軽症で治まることがほとんどですが、小さい子供が感染した場合は、38~39度の高熱が出て重症化することがあります。
特に乳児の場合は注意が必要で、肺に近い細気管支にまで炎症がおよび、呼吸の状態が悪化してゼイゼイと音が聞こえたり、胸元や脇腹のあたりがベコベコと凹む陥没呼吸が見られたりします。
これらの症状は約1週間で回復に向かいますが、rsウイルスに感染症した後は気管支が過敏になり、風邪を引くたびにゼイゼイと喘鳴を繰り返すことがあります。
また、合併症として中耳炎を引き起こすこともあります。
rsウイルスの診断
rsウイルスの診断は鼻の粘膜を綿棒で拭って検査します。
基本的には保険適応で検査してもらえますが、1歳以上になると自費になる病院もあるので、事前に確認しておくと良いと思います。
rsウイルスの治療
今のところ、rsウイルスに対して効果的な治療薬はありません。
対処療法のみで回復を待つことになります。
高熱で眠れない食事が出来ないなどの場合は解熱剤を、あとは水分をしっかり補給して、こまめに鼻水を吸引してあげることが大切です。
鼻水の吸引については下記の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
【比較】電動鼻吸い器と手動の鼻吸い器。病気の予防には電動タイプがおすすめ。
娘が感染した時の症状
娘が最初にrsウイルスに感染したのは1歳3ヶ月の時でした。
鼻水と38度の高熱に始まり、2~3日後から激しい咳が出始めました。
とにかくこの咳が酷くて、娘はかなりしんどかったと思います。
1日中ゼイゼイと咳き込んで、思うように食事も摂れないし熟睡も出来ない。
せめて水分だけでもとしっかり摂らせても激しく咳き込んで嘔吐してしまう。
鼻水もかなり大量に出ていました。
やっと眠れても鼻水でずっと寝苦しそうだったし、鼻水が喉のほうへ流れて咳き込みも更に酷くなっているようでした。
これまでにも娘は何度か風邪をひいて高熱が出たことがあったのですが、食欲もあって元気だったので、こんなにもしんどそうな娘は初めてでした。
見ているのも辛かったです。
高熱は5日間ほど続きました。
解熱後は少しずつ元気になっていったのですが、3日間くらいはかなり機嫌が悪かったです。
2回目に感染したのは2歳7ヶ月の時でした。
なんと8月にrsウイルスが大流行。
まさか真夏に感染するとは思いませんでした。
少し大きくなったので、rsウイルスに感染してもそんなに酷くならないかなと思っていたのですが、やはり高熱が出て、鼻水と咳き込みが酷かったです。
この時も熱が下がるまでに4日ほどかかりました。
ただ、嘔吐だけはしなかったので、それだけでもありがたかったです。
息子が感染した時の症状
息子の症状はゼイゼイとした咳から始まりました。
熱は平熱のままで、咳以外の症状は粘り気のある鼻水が少しと軽い下痢。
母乳を飲む量がいつもより少なくなり、睡眠時間が長くなりました。
診察をして下さった小児科の先生からは
- 1歳未満の子供がrsウイルスに感染した場合、重症化して入院加療が必要になることが多い
- 症状が出始めてから3~4日後に酷くなる
- 夜間から明け方にかけて症状が酷くなりやすい
- 呼吸が止まることもある
- ゼイゼイと肩で息をしたり、胸元やあばらのあたりがベコベコと凹む陥没呼吸が見られた時は夜間でも入院の準備をして救急へ
と指導を受け、鼻水や痰を柔らかくする『去痰剤』のみ処方してもらいました。
怖いですよね。
「呼吸が止まることがある」なんて言われたので、私は心配でろくに眠ることが出来なかったです。
そして、息子の症状は診察を受けた次の日に少しずつ酷くなり始めました。
咳がだんだんと酷くなり、呼吸をするたびにヒュウヒュウと音が聞こえるようになったんです。
このまま夜間にはもっと酷くなって、入院することになるんだろうか・・・
とても心配になりました。
ところが!どういうわけか、夜になるにつれて息子の症状がどんどん回復していったのです。
結局、次の日になっても症状は酷くならず、熱も上がらないまま、2・3日ですっかり元気になってくれました。
生後1ヶ月半とはいえ、息子は体重が5.5kgと大きく体力があったので、たまたま軽く済んだのだと心から安堵しました。
本当に大変なのは感染後の後遺症
10月の中頃、またもや娘が保育園で風邪をもらってきてしまいました。
少し強めの風邪だったようで、めったに風邪をひかない私や主人にも感染し、もちろん息子にも感染してしまいました。
そして、私たち夫婦は1週間ほどで回復に向かったのですが、息子の症状だけは回復に向かう様子がありません。
それどころか、咳き込みがどんどん酷くなって夜中に2~3嘔吐するようになってしまったんです。
小児科で診察を受けたところ、『喘息性気管支炎』という病名がつきました。
今のところ、喘息ではないけれど喘息のような咳が出る気管支炎。
将来的には喘息になる可能性もあるという状態だそうです。
そして、
- rsウイルスに感染したことが原因で気管支が過敏になっている
- この半年から1年は軽い風邪を引いただけでも気管支まで炎症を起こしてゼイゼイと喘息のような症状になりやすい
とも言われました。
とにかくrsウイルスに感染したことが原因で、風邪症状が酷くなっているのだそうです。
それから数日で息子の症状は次第に酷くなりました。
- 咳き込むと金属音のような音が聞こえる
- 一度咳き込み始めるとなかなか止まらない
- 鼻の奥のほうでズルズルと鼻水が溜まっている音がずっとしている
- 呼吸数が1分間に60回とかなり多い(平均は30回くらい)
- あばらの辺りがベコベコと凹む陥没呼吸になっている
- 咳き込みが酷いことと大量の鼻水で血液中の酸素が少なくなっている
- 授乳しても激しく咳き込んで嘔吐してしまう
- 呼吸するたびにゼイゼイと音が聞こえる
結局、回復する様子が見られず、呼吸器専門の病院で入院するまでになってしまったんです。
私も何日もまともに眠れず、本当に大変でした。
そして、ようやく退院できて10日ほどした後、また別の風邪をもらってしまいました。
そしたらまた同じような症状が出て、また入院することになってしまったんです。
後遺症という言い方が正しいのかどうかちょっと分かりませんが、rsウイルスは本当に厄介です。
感染した時はあんなに軽症で済んだのに、まさかこんなことになるとは思いませんでした。
息子は今でも月に1回、呼吸器の病院でフォローの診察を受けていて、ずっと去痰剤を処方してもらっています。
気管支の精密検査も受けました。
よろしければ下記の記事をご覧ください。
生後11ヶ月。2泊3日の入院で気管支の精密検査を受けてきました。
一番効果的だった対処療法は?
rsウイルスに限らずですが、対処療法として子供にしてあげられること。
私の経験では、電動鼻吸い器でこまめに鼻水を吸い出してあげることに1番効果があると感じています。
我が家では息子が2回目に入院した時に購入しました。
電動鼻吸い器でこまめに鼻水を吸ってあげておれば、息子もここまで酷い症状にならなかったかも知れません。
小児科の先生も絶対に持っていたほうが良いと仰ってたので、ぜひ、一度検索してみてくださいね!
【比較】電動鼻吸い器と手動の鼻吸い器。病気の予防には電動タイプがおすすめ。
それでは、今日も読んでくださり、ありがとうございました!