発達支援センターの申し込み
4歳になったばかりの娘のお話しです。
つい最近のことですが、『発達支援センター』に申し込みをしてきました。
最近は『発達障害』という言葉を耳にすることが多くなったと思います。
娘は診断をされた訳ではありませんが、いわゆる『グレーゾーン』というやつだと思います。
赤ちゃんの頃からずっとずっと気になっていました。
やっと1歩前に進めた感じです。
今回はその経緯について詳しくまとめています。
同じように気になっている方がおられましたら、ぜひ、読んでいただけると嬉しいです。
発達障害とは?
まずは、発達障害について少し書いておきます。
私もここ数年でいろいろ調べるようになったので、まだそんなに詳しくはありません。
発達障害とは、心も体もすべての発達がバランスよく同じペースで伸びている定型発達の子と比べて
- こっちの発達はすごく早いのに、こっちの発達は凄く遅い、出来ることと出来ないことの差が激しすぎる
という状態のことを言うようです。
そして、具体的な発達障害の種類は
- ASD(自閉症スペクトラム障害)
- ADHD(注意欠陥多動性障害)
- LD(学習障害)
に分けられます。
昔は、『育て方に問題があった』とか『親の愛情不足が原因』とか言われることがあったようですが、まったく関係ありません。
産まれつきの脳の機能によるものだそうです。
だから、治るということもありませんが、発達しないということでもありません。
アンバランスなまま発達していくという感じでしょうか?
だから、あくまでも私の考えですが、
なるべく早い段階から専門の機関でしっかりとケアをして、苦手なところをしっかりと伸ばしてあげる
ことが大切なのだと思っています。
最初に気になったのは生後7ヶ月
私が娘の発達について最初に「ん?」と思ったのは生後7ヶ月くらいの時でした。
赤ちゃんの頃の娘の様子は、生後2ヶ月くらいまでは
- とにかく寝ない
- 泣いてばかりいる
- 昼と夜が逆転している
という、とても大変な子でした。
それが生後2ヶ月半頃から急に7・8時間まとめて寝てくれるようになり、生活のリズムが少しずつ安定してきました。
そして、5ヶ月頃から人見知りが始まったものの
- 私や夫が話しかけると良く笑う
- いつもニコニコご機嫌
- ベビーカーが大好き
- 離乳食はなんでもパクパク食べる
- 眠たくなってもグズらない
という非常に育てやすい子になりました。
その一方で
- 私か夫以外の抱っこは一切受け付けない
という強いこだわりも出てきました。
そして、生後7ヶ月頃。
ベビーカーに娘を乗せてお出かけしていた時でした。
娘はいつものようにニコニコご機嫌。
そしたら、近所のおばさんが娘に手を振りながら話しかけてきてくれたんです。
赤ちゃんって、こうやって話しかけられると
- 喜んでキャッキャッと笑う
- びっくりして泣く
とか、何かしら【反応】があると思うんです。
なのに娘は、
近所のおばさんの顔をじっと見ているのに、無表情でまったくなんの反応もなかった
んです。
この時に初めて「あれ?なんか変。」と思いました。
次に気になったのは1歳頃
1歳頃になると、早い子ではだいぶ『言葉』が出てきますよね。
この頃の娘はまだまだ言葉が出てくる気配はありませんでしたが、相変わらず、ニコニコご機嫌で育てやすい子でした。
私が働いている職場の『少人数制の保育園』に通っていて、仕事が休みの日には地域の『子育て支援センター』にも行っていました。
気になることが起こったのは、子育て支援センターで遊んでいた時のことです。
何度も顔を合わせたことのあるお友達2人と娘で遊んでいました。
お友達2人は娘とほぼ同じ月齢です。
すると、お友達の一人が絵本を持って、お母さんに読んでくれるように催促したんです。
まず、これに驚きました。
娘はいつもニコニコご機嫌でしたが、こんなに分かりやすく意思表示してくれたことはありませんでした。
そして、お友達のお母さんが絵本を子供たちに見えるようにして読み始めてくれると
娘のお友達2人は、絵本に描かれた動物の絵を指さしながら「カメ」とか「ワニ」とか言葉を発するんです。
なのに、娘はそんな様子をよそに
自分にはまったく関係ないことのように見向きもせず、無表情のまま他のおもちゃで遊んでいた
んです。
絵本にもお友達の声にも【反応】しない。
この時も「うーん、なんか変?」と思いました。
そして1歳半検診へ
私が住んでいる地域では1歳6ヶ月を迎えると、市の保健センターで集団検診があります。
この頃になると、娘のコミュニケーション能力に少し違和感を感じるようになっていました。
検診では、身長・体重のほかに
- 積み木を4個積み上げる
- イラストの表を見て言われたものを指さしする
などの発達についての検診もあります。
なので、1歳半検診の少し前から家で練習をしていたんです。
もちろん、まだ1歳半なので、私が言っている内容をすべて理解することは不可能です。
でも、なんとなくですが、私の言っていることが娘に伝わっていない感じがしました。
そして案の定、1歳半検診では「積み木」も「指さし」も出来ませんでした。
【言葉】については、1歳2ヶ月頃から出始めました。
言葉も急にはっきりと発音できたのでなんかちょっと違和感でしたが・・・
1歳半の頃に話すことが出来た言葉は
- はい
- ちょっと
- ちょうちょ
- タッチ
- バイバイ
- アンパンマン
- バイキンマン
だったと思います。
1歳半検診では言葉が4個以上出ておればOKなので、これは大丈夫でした。
それから【抱っこ】についてのこだわりは継続中で
- 私・夫・保育士さん以外の抱っこは受け付けません
でした。
月に3~4回顔を合わせる、おじいちゃんとおばあちゃんの抱っこも拒否していました。
卒乳は1歳4ヶ月ですんなりでした。
弟が産まれて赤ちゃん返り?
娘が2歳半を迎えた時に息子が産まれました。
赤ちゃん返りというのでしょうか?
娘は急に大変な子になりました。
この頃の娘の発達で気になっていたことは
- クレーン現象をする
- バイバイをしない
- 歩くのをすごく嫌がる
- 話しかけても反応しないことがある
- 人の見かけで好き嫌いを判断する
- 嫌いなタイプの人に話しかけられると唾を吐く
でした。
だんだんと【自分の好きなこと(人)に対する接し方】と、【興味のないこと(人)に対する接し方】が極端になってきました。
そして、息子が産まれてからは気に入らないことがあると
- 自分の腕に歯形が出来るくらい噛みつく
- 自分の髪の毛を抜く
- 頭を壁に何度も強く打ち付ける
ということをするようになってしまいました。
何度も保健センターに相談しようか迷いました。
でも、以前に別の内容で相談した時に、対応してくれた人が頼りなかったことなどもあり、
迷っているまま慌ただしく日にちが過ぎてしまいました。
保育園から指摘が
娘の赤ちゃん返り?のような行動もほぼ落ち着いた頃です。
3歳半になる少し前でした。
- 園児全体に向けて言っていることが、娘ちゃんには伝わっていない気がするんです
と、保育園の面談で初めて保育士さんから指摘を受けました。
この頃の娘は、私が働いている職場の少人数制の保育園ではなく、近所の認可保育園に通っていました。
娘のクラスの園児は30人ほどです。
娘は家で過ごしている時も、私や夫が話しかけてもまったく反応しないことがあったので、30人もいてるクラスなら尚更だろうなと思いました。
ようやく心理士の先生に相談
保育園から指摘を受けたこともあり、市の3歳半検診では心理士の先生に相談することが出来ました。
この頃に私が娘の発達で気になっていたことは
- 保育園で誰と遊んだかなどを聞いても答えてくれない
- バイバイなど挨拶をしない
- 話しかけてもまったく反応しないことがある
- 興味のあることとないことに対する接し方が極端
- 指さしがいまだに苦手
- ジャンプや片足で立つことがとても苦手
です。
クレーン現象は3歳を迎えてすぐにしなくなりました。
言葉に関しては、2歳5ヶ月くらいから急に2語文を話すようになり、この頃にはしっかりと会話が出来るようになっていました。
でも、保育園での出来事など「過去のこと」や「思い出」などについては聞いても無反応という状態でした。
3歳半検診の時に保健師さんから名前を聞かれても、答えずに自分の話したいことを話していました。
心理士の先生との面談では、
- 発達が同じ年齢の子と比べると少し幼い
- 運動が苦手なので訓練を受けた方が良さそう
という指摘を受け、5ヶ月後にもう一度面談をして決めることになりました。
心理士の先生と2回目の面談
2回目の面談はつい最近の12月に受けました。
娘が3歳11ヶ月の時です。
最近の娘の様子で気になっていることは
- 「ケンケン」「片足で立つ」「ブランコ」がとても苦手
- バイバイなどの挨拶を自分からする時もあるが、されても反応しないことが多い
- 嫌いなタイプの人に話しかけられると極端に嫌がる
- 大声を出して威嚇?することがある
- 相変わらず呼びかけに無反応の時がある
- こちらが話しかけも自分の話したいことばかり話す、会話が成立しにくい
- クリスマスプレゼントに欲しいものが答えられない
などです。
何度呼びかけても無反応だったり、外出時に話しかけてきてくれた人に大声で威嚇されたりすると、困るのでちょっと大変です。
心理士の先生との面談では
- 3歳半のレベルはクリアしているけれど少し発達が遅れている
- 「挨拶」「苗字」「性別」など目に見えないものに対する理解がいまいち
- 「ケンケン」「ジャンプ」「ブランコ」などの運動機能がすごく苦手
- 興味のあることとないことに対する差が極端に激しい
などの指摘を受けました。
そして、発達支援センターに申し込むことになりました。
正直、娘の発達が遅れていることはショックと言えばショックです。
でも、赤ちゃんの頃からずっとずっと気になっていたので、訓練を受けることになってホッとしているのも事実です。
発達支援センターは今は予約でいっぱいなので、訓練が始まるのは来年の春頃です。
訓練が始まったらまた詳しく更新したいと思います。
世の中のお父さんにお願い!
私のまわりには、私と同じように子供の発達について悩んでおられる方が少なからずおられます。
そういった方のほとんどに共通していることが
お父さんが認めてくれない
です。
もちろん、すべての方に当てはまる訳ではありません。
でも、一生懸命に情報を集めて悩んでいるのは「お母さん」。
「お父さん」は無関心というか、
自分の子供に発達の遅れがあるかも知れないことを認めようとしてくれない人が多いんです。
実はうちもそうでした。
娘が1歳の時に感じた違和感。
夫に伝えたことがあったんです。
そしたら、夫はあからさまに不機嫌になって
「だから?他の子と比べたってしゃあないやん。」
と一言。
子供のことで一番相談に乗ってほしい人にこんな投げやりな態度をされて、私はすごく孤独を感じました。
子供が高熱を出したら病院に連れていきますよね。
それと同じで、発達について気になることがあれば、専門の機関に相談に行く。
これで良いのだと思うんです。
結果、何も無ければ良かったねで終わるわけで。
私がいうのもなんですが、世の中の「お父さん」みんなにお願いです。
子供のことで「お母さん」が悩んでいたら、しっかり相談に乗ってあげてください。
一番頼りになる人、一番相談に乗ってほしい人、それは「お父さん」です。
両親と同居なら、おじいちゃんおばちゃんに相談できるかも知れません。
でも、両親と別居ならやっぱり子供のことを一番よく見てるのは「お父さん」と「お母さん」です。
その「お父さん」が取り合ってくれなかったら、「お母さん」は本当に孤独です。
うちも娘が3歳半を過ぎてから、やっと娘の発達について夫婦で話し合いが出来るようになりました。
娘の訓練が始まったら、毎日が更に慌ただしくなると思います。
でも、夫婦で協力して頑張っていけたら良いなと思っています。
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。